2013年7回目の17歳も1コメダ!「チャンスはどこにでもある」

チャンスは不平等だ。

でもチャンスはいくらでも落ちている。

諦めなければいつかはぜったい結果は出る。

2013年1月17日、松村香織は生誕祭のステージに立つ。

「SKEは終わらない」

2013年1月15日チームKII「ラムネの飲み方」公演。

公演後、11thシングル「チョコの奴隷」のカップリング曲「それを青春と呼ぶ日」のPVが上映された。そして、すでに発表されていた矢神久美を含めその楽曲参加メンバー9名の卒業がその場にて発表された。

記事:SKE48から小木曽、桑原、平松、矢神ら9名が今春卒業

この大量卒業はSKEファンを激しく動揺させた。
これからSKE48はどうなっていくのか。
もうSKE48は終わってしまうのか。

その翌々日、松村香織は23歳の誕生日を迎える。

17日、日付が変わったところでぐぐたすに1コメダが投稿される。

 

BBQ松村香織の今夜も1コメダ#137 その1

 

 

出演は木下有希子(ゆっこ)。
出口陽(あきすん)、金子栞(うんちゃん)は声だけ出演。

木下有希子と並んで松村香織は話をする。

あきすんが買ってきてくれたガリガリ君を紹介したり、明日の生誕祭について海苔を食べながら話をする。その中で松村香織の本音がポロリと漏れる。

「去年が充実してたから怖い」

このことについては後ほど触れられる。

 

あきすんとうんちゃんを呼ぶが二人はなかなか出てくれない。

なるちゃん(市野成美)やひらりー(平田梨奈)からメールが届いて画面を見せてくれる。

この日、木下有希子は卒業が発表された小木曽汐莉と会っていたという。
ここから卒業について熱く語り始める。

松村香織は

「誰でも卒業するでしょいつかは。だってさ、みんな、正直30になるまでいなくない?絶対」

と卒業はいつか通る道と語る。

一方、ゆっこは「SKEが終わる」というコメントに対してこう発した。

「SKEは終わらない」

前向きな言葉を連ねる。

「がんばっていきましょうよ」

そういうゆっこに対して松村香織は、

「6期生も来るしね」

と返した。

 

ここで古川愛李と田辺洋一郎先生の投稿されたイラストで盛り上がる。

 

ゆっこはここからさらに熱くなっていく。

ここで松村香織は冒頭で述べた不安を再度繰り返す。

「本気で去年が良すぎてわたし今年大丈夫かなとすごい思うんだよね」

それに対してゆっこは次のように返答する。

「大丈夫だよ。なんとかなるって人生。なんとかなるようになってるんだよ!」

松村香織は2012年の飛躍を振り返る。

「充実しすぎたからさ。去年のこの日には考えられないことしか起こってないのよ。選挙入って選抜入って。ありえない。思わんだって?びっくりだよねほんと」

 

2012年は松村香織にとってアイドル人生転機の年であった。

ぐぐたすの開始、ぐぐたす選抜、白組選抜、総選挙ランクイン、SKE48選抜と一気呵成に階段を上った。

昨年の松村香織の活躍をゆっこは次のように評して2013年についても激励する。

「かおたんは、確かにかおたんの努力もあるけど、いつも支えてくれているファンの方のみなさんの力もあると思う。それは日頃のかおたんの努力とかすごい伝わってるんだなと思うよ。ゆりあがアメブロに書いてた。大丈夫と思えば大丈夫なんだよ。」

ここで1コメダその1が終わる。

 

BBQ松村香織の今夜も1コメダ#137 その2

 

 

その2になってもゆっこは止まらない。

「SKEに入っていろいろ勉強させられてるというかさ、毎日が濃いよね。」

松村香織は、

「普通の学生生活をその分犠牲にしてるじゃん。それはみんなあると思うよ。」

ゆっこは寂しさからかさらに熱くなる。

「なんか言ってた。何かを得ようとするときは何かを犠牲にしなくちゃいけない。全部とれないから一個一個。一個一個はとることはできるけど一気に全部はとれないんだよって。仲のいいメンバーばかり(卒業)で寂しくなっちゃうね。もうやめよう!笑顔だよ笑顔。スマイルスマイル。」

ここでゆっこは帰宅する。

 

代わりにうんちゃんが登場し雰囲気を変える。

「うんちゃん何歳?」

「17歳、あ、同い年だね。」

「ほんと同い年だね。」

「今年も同じ年だね。来年は私が年上。」

そんな会話をして今夜も1コメダは閉じられた。

生誕祭での手紙と話せなかった不安

その日の夜に松村香織生誕祭が開催された。

生誕スピーチでは昨年を振り返りつつ「クビになるまで卒業しない」宣言をした。

終了直後に松村香織はぐぐたすに投稿する。

 

 

そして、しばらくして1コメダが更新される。

 

BBQ松村香織の今夜も1コメダ#138

 

 

この後に食事に行くので簡単にお礼をいうための配信のはずだった。

はじめにあきすんからの手紙を音読する。
2012年の活躍をあきすんらしい言葉で綴って最後にこう締めくくった。

「そしてこれだけは忘れないで。わたしはどんなときもいつだってあなたの味方です。負けるな松村香織、がんばれ松村香織。今年も松村旋風を巻き起こしてください。そして、かおたんファンのみなさん、これからも彼女を支えてあげてください。よろしくお願いします。

P.S.業務連絡。松村香織ハヤシライスを作れ。チームS出口陽」

 

松村香織は手紙に感動しつつ現状の不安を泣きながら語り出す。

「正直ファンの人たちの視線が怖くて。
お寿司とか振ってくださる人とか、推しだから推し補正があったりとか、好いてくれてるんだなというのは何となくちょっとは分かるんですけど、それ以外の研究生のファンの人とかSKEのファンの人にどう思われているかすごい心配で。」

「でもそれは自分がいろいろ迷惑もかけたし炎上もたくさんしたし、迷惑かけている部分もほんとにあって。
SKEのことを汚してるとか邪魔だとか、当然ながらそう思っている方もいるといると思うんですよ。
でもそれはわたしがやってきたことの結果というか、自分の責任なんでしょうがないんですけど。
いまも怖いですね。他のSKEの箱推しの方とか研究生を推している方にどう思われているかがほんとに気になるというか、気にしないことはできないから。」

「悪影響は与えないようにしていきたいと思います。
他人を巻き込まずに自分だけでやろうとは思うんですけど。
やっぱり卒業してほしいと思う人いっぱいいると思うんですよ。
わたしはアンダーが少ないし結果を出して納得してもらえるように、公演たくさん頑張りたいと思います今年は。
それはステージで言えなかったから。
態度で示すというか、表したいと思います。
そういうところでがんばって研究生としての役割を果たしたらみなさんに認めてもらえるかなって思うんですよね。」

「でもやっぱりわたしの昇格には否定的な方は絶対多いと思うので、それもね、ある意味、昇格したいという思いは捨てちゃいけないというか、それを思わなかったら辞めなきゃいけないかなとも思うんですけど、万年ずっと研究生でも松村はそれでも、必要として、そのポジションが必要でいるんだったら、それはまた別というか、いい意味でとらえて、いることがいい意味で期待してくれるならば、それはそれで納得できるんですけど。」

「6期候補生もいるし新しい研究生公演も始まると思うんで、新しいというかいま二人の枠をね、正規メンの方がわざわざ覚えて(研究生公演に)出てくださっているので、ちゃんとしたね本当のまた研究生公演ができたらいいなと思います。」

「2013年も松村をよろしくお願いします。応援しがいのある子でいたいですね今年一年も。山あり谷ありがわたしらしいと思うのでよろしくお願いします。」

 

この3ヶ月後、松村香織は終身名誉研究生に就任することになる。

 

1月19日の1コメダにて競馬BEATの仕事がSKEに来ていて出演したいという思いを語った後に、生誕祭のときの動画を載せている。

BBQ松村香織の今夜も1コメダ#139

 

 

 

卒業コンサート開催を記念してDMMにて松村香織生誕祭がリバイバル配信されます。

最初に配信されるのはこのコラムの2013年の生誕祭。

2013年1月17日(木) 研究生 「会いたかった」公演 松村香織 生誕祭」(2019年1月29日(火)12:00より配信)

かおたんは涙の湘南、渚のCHERRYなどに出ています。

 

2012年に飛躍を遂げたとはいえ、かおたんはまだSKEの一研究生でしかありません。その立ち位置は依然として不安定です。

生誕祭でスピーチする姿からは現在の状況を想像だにできません。

しかし、その言葉には2012年の経験からの力強さも感じます。

 

チャンスとはどういうものなのか?研究生全体としてやりたいこととは?

素直に実感したかおたんの気持ちをこの機会にぜひお聞きください。

生誕祭スピーチでは小林絵未梨さんの卒業についても触れられています。

 

このコラムがこの時期の背景を知る手助けになれば幸いです。

ただし、この公演に出演しているメンバーのうち現役なのは江籠裕奈さんだけ(2019年1月現在)です。懐かしさと覚悟を持って御覧ください。

 


コラム は、有志の方々からの寄稿をもとに掲載しています。

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